予防:骨粗鬆症のことを知る

骨粗鬆症とは何か?

骨粗鬆症とは、その名の通り、骨がスカスカになってしまった状態のことを言います。

骨は家で言うと、幹となる鉄骨部分(骨質)外壁のセメント(骨密度)で例えられ、絶えず壊し作り直す作業をバランス良く行っています。

骨粗鬆症とは、このバランスが崩れた状態を言います。

壊す作業が過剰だった足り、直す作業が遅れていたり、原因は様々です。

バランスが崩れる原因として…

・女性ホルモンの低下(閉経などによる)

・日照不足

・生活習慣病

・加齢

・ステロイド(薬)

・遺伝 などなど

意外と多くの事柄が絡んでいることが分かります。

このような状態に陥っていると、骨が折れやすい状態になってしまい、

転んだり重いものを持ったりするだけで、骨が折れてしまうようになります。重症になると咳き込んだりくしゃみをしたり、前かがみになる動作でも折れたりします。

あまり想像できませんし、他人事のように思えるかもしれませんが…

皆さんは、骨粗鬆症を有する人はどれくらいいるかご存じでしょうか…?

答えは、約1300万人

意外と多くないですか?笑

糖尿病の人は1100万人と言われていて、私が住む広島県の人口は280万人であり、

その多さを感じて頂けたと思います。

しかも、診断がついてない方々(病院受診をされていない)のことを考えると、この数字は氷山の一角ともいえ、骨粗鬆症有病者も年々増加しているとも言われています。

これはデータでも示されており、

図のように、日本は2本とも上向きグラフで、しかも唯一骨折している人が増加しているんです。(赤が日本のグラフで右側の棒が最新、大腿骨近位部骨折は骨粗鬆症によって折れやすい骨と言われています)

骨の役割は

・体の屋台骨

・臓器の保護

・カルシウムの貯蔵庫

と大きく3つの役割があり、子供から大人まで、全ての人にとって重要な役割を担っています。

骨粗鬆症によって、これらが阻害されてしまうと、日常生活に大きな影響を与えそうだなと想像できると思います。

「この前、転んで骨が折れていたんよ~」

「腰が痛くて病院行ったら骨が折れてると言われたんよ~」

「身長が若いころと比べるとだいぶ身長が縮んだんよ~。え?5㎝位よ」

こんな会話聞こえてきたことありませんか?(無いか・・・笑)

こんな会話の内容はすべて骨粗鬆症です!!

皆さん、考えてみてください。高いところから落ちたならまだしも、つまずいて普通に転んだだけで、骨は折れますか?

病院にいって骨が折れていることに気が付くことはありましたか?

身長が歳で5㎝も縮むことはありそうですか?

健康な骨であればふつうは折れないんです。

特に背骨の骨折で厄介なのが、背骨(圧迫骨折)の骨折の2/3の人は骨折の痛みがないことが言われていて、あっても昔からの腰痛の悪化と間違ってしまうような痛みで終わることがあります。

痛みがないまま、進行するので、知らない間に身長も縮むわけです。

怖いですよね!

歳で2㎝位は縮むこと(椎間板変性や関節症など)はあっても、それ以上は普通縮むことはないのです。

歳だから縮むのではなくて、骨粗鬆症だから縮むんです。

じゃあ骨を丈夫にすればいいわけですが、

骨は20歳をピークに徐々に脆くなっていくことが言われています。

女性は閉経で50歳後半でガクッと骨密度が下がることもあり、特に注意が必要です。

20歳までにどれくらい骨を丈夫にできたかで骨の強さは決まるので、歳をとってからどれだけ頑張っても、その絶対量は変わらないわけです。

つまり20歳以降はいかに落ち幅を少なくするかで、骨折のしやすさがかわってきます。

若いときに過度なダイエットをしていたり、偏食していたり、ステロイドを継続服用している人などは骨折リスクが上がるので、定期的に骨密度検査を行い、早めの対策も必要になってきます。

年齢や性別、遺伝や過去のことなど変える事ができない要素もありますが

一方で

食生活や運動などで生活習慣を変えることで改善できる要素も沢山あります。

運動であれば

・ウォーキングやランニング

・卓球

・バレーボール

など踵や骨に刺激が加わるような運動が重要となります。

食生活であれば

・カルシウム

・ビタミンD

・ビタミンK

など、一般的に知られているカルシウムのほかにビタミンDやビタミンKが栄養素として大事になってきます。

これらのことも含めて、骨粗鬆症の話題の記事を書くときに掘り下げて書いていきます。

今回は、骨粗鬆症について簡単ではありますが、ブログに書かせて頂きました。

検索や知識の幅を広げる上で、足しになったのであれば幸いです。

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